フダンソウ(不断草)(読み)フダンソウ(英語表記)Beta vulgaris var. cicla

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フダンソウ(不断草)」の意味・わかりやすい解説

フダンソウ(不断草)
フダンソウ
Beta vulgaris var. cicla

アカザ科の越年草。トウヂシャともいう。ヨーロッパ南部の原産で,古い時代に中国を経て日本に伝えられ,現在では畑で広く栽培される野菜一種サトウダイコン (砂糖大根)と同じ原種から出たと考えられているが根は太くならない。地上部は柄の長い根生葉を生じ,葉面は長さ 20cmほどの長卵形で,葉質は厚く縁は波のようにうねる。初夏に,花茎を 1mほども伸ばしホウレンソウに似た小さな黄緑色の花を何段にも重ねてつける。

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