フッゲライ(英語表記)Fuggerei

デジタル大辞泉 「フッゲライ」の意味・読み・例文・類語

フッゲライ(Fuggerei)

ドイツ南部、バイエルン州の都市アウグスブルクにある集合住宅。1521年、豪商フッガー家により世界初の貧民救済住宅として建設された。現在も公共住宅として使われ、一軒博物館として公開されている。フッガーライ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のフッゲライの言及

【アウクスブルク】より

…19世紀以降綿工業が発達し,現在は機械工業の中心でもある。市内には市庁舎,フッゲライ,シェツラー邸などの歴史的建造物が多く,H.ホルバイン(父),L.モーツァルト,ブレヒトもここで生まれた。2000年の歴史をもつ文化と産業の町である。…

【フッガー家】より

…兄から引き継いだ財産を10倍に増やし,1507年以降領地を購入し,14年に伯爵に叙せられたが,みずからは称号を使わず商人を通した。寄付や慈善に尽くし,14年に敬虔な貧民のためにアウクスブルクに建てた低家賃住宅フッゲライFuggereiには23年52家族の入居者がいた。 家業を継いだ甥のアントンAnton Fugger(1493‐1560)のときに資産は最大になったが,返済の保証のない債権が増加して資産内容は悪化した。…

※「フッゲライ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android