フニン県(読み)フニン(英語表記)Junín

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フニン県」の意味・わかりやすい解説

フニン〔県〕
フニン
Junín

ペルー中部内陸の県。県都ワンカヨ。首都リマがある太平洋岸のリマ県の東に接する県で,アンデス山脈中に位置し,ほぼ全域がアマゾン川水系アプリマク川下流域に属する。住民の大半を占める都市人口は,県都から北西ラオロヤにいたるマンタロ川河谷に集中。ラオロヤには大規模な鉱石精錬所がある。ペルーのアンデス山中の県のうち最も豊かな県の一つで,鉱業のほか,肥沃な山間盆地コムギオオムギ,ジャガイモ,東部のアンデス東斜面下部ではコーヒー,カカオ,サトウキビなどの栽培が盛ん。西部を中心に鉄道・道路網が発達し,アンデス山中の諸都市のほか,太平洋岸,アマゾン低地とも連絡。面積4万 4410km2。人口 110万 6500 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android