フランス古典主義文学(読み)ふらんすこてんしゅぎぶんがく

世界大百科事典(旧版)内のフランス古典主義文学の言及

【古典主義】より

…ともあれそのような文学理念としての古典主義の特長は,均整のとれた隙のない構成と,品位ある明解な言葉と,典型的な主題・状況・人物設定によって人間の普遍的な真実の表現を目ざすものだと,一応は言っておくことができる。
[フランス古典主義文学の成立と展開]
 ヨーロッパの文学において,古典主義が一国の文化の精髄を表すとみなされるほどの力と完成に達したのは17世紀フランスをおいてなく,しかもその代表的なジャンルは劇文学,しかも悲劇であった。確かにスペイン黄金時代の劇作家ローペ・デ・ベガカルデロン・デ・ラ・バルカにも古典主義的要素は認められるし,イギリスでは,B.ジョンソンを先駆とし,J.ドライデンによる古典主義的詩法の確立を介して,18世紀に至りA.ポープを中心とする〈オーガスタン時代〉の出現を見る(ホラティウスにならう風刺詩,書簡詩など)。…

※「フランス古典主義文学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android