山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
フランス領西アフリカ(AOF)(フランスりょうにしアフリカ)
Afrique Occidentale Française
西アフリカのモーリタニア,セネガル,ギニア,コートジボワール,ベニン,マリ,ブルキナファソ,ニジェールで構成される地域の旧称。フランス植民地時代,セネガルに置かれていた総督府の統治下にあった。フランスは19世紀末から西アフリカ内陸部に進出し,1895年セネガル,マリ,ギニア,コートジボワールをAOFとして一括統治を開始。その後,ベニンやサヘル地域の併合で領域は拡大。第二次世界大戦後,AOF全体の一括独立と分離独立が議論され,ギニアは1958年フランス共同体から離れて独立。それ以外の国は60年に個別に独立を達成したが,西アフリカ通貨同盟などをとおして経済的に緊密な関係を維持。ただし,現在必ずしも足並みは揃っていない。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報