フリソデダニ(読み)ふりそでだに(英語表記)large-winged mites

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フリソデダニ」の意味・わかりやすい解説

フリソデダニ
ふりそでだに / 振袖蜱
large-winged mites

節足動物門クモ綱ダニ目フリソデダニ上科Galumnoideaのササラダニ類のダニの総称。この類は体の両側に大きなはねのようなもの(翼状突起)をもっており、これを上下に動かせるのでこの名がある。背面から見ると体は円形に近く、つやのある褐色ないし黒色で堅い。体長は0.3~0.9ミリメートル。ササラダニ類のなかではもっとも高等な部類とされる。森林の落葉下やコケの中、草原の表層土などにすみ、植物質の腐りかけたものを食べるが、樹上に登る種もある。フリソデダニ科、フクロフリソデダニ科、フリソデダニモドキ科の3科を含み、チビゲフリソデダニTrichogalumna nipponica、アラゲフリソデダニPergalumna intermediaなど、日本に35種以上いる。

[青木淳一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android