フリードリヒ3世(美王)(読み)フリードリヒさんせい[びおう](英語表記)Friedrich III, der Schöne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フリードリヒ3世(美王)
フリードリヒさんせい[びおう]
Friedrich III, der Schöne

[生]1286頃
[没]1330.1.13. グーテンシュタイン
ドイツの対立王 (在位 1314~30) 。アルブレヒト1世次男。 1308年以降オーストリア公。 14年 10月 19日,4名の選帝侯によってドイツ王に選ばれたが,翌日5名の選帝侯がバイエルン公ルートウィヒ (のちの皇帝ルートウィヒ4世 ) を選んだため8年に及ぶ内戦となり,22年敗れて捕虜となった。ローマ教皇に破門されたルートウィヒは 25年フリードリヒを共同統治者とし,教皇によるフリードリヒのドイツ王承認を条件に 26年に退位することを提案したが,教皇,選帝諸侯,フリードリヒの弟レオポルト1世ら全当事者がこの案を受入れなかったため,フリードリヒは同年オーストリアへ引退した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android