フレイ(Eduardo Frei Montalva)(読み)ふれい(英語表記)Eduardo Frei Montalva

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

フレイ(Eduardo Frei Montalva)
ふれい
Eduardo Frei Montalva
(1911―1982)

チリの政治家。スイス人移民の子としてサンティアゴ市に生まれる。カトリック大学卒業後弁護士となり、国民ファランヘ党(後のキリスト教民主党)を結成。1964年に大統領当選、キリスト教的共同体社会を実現すべく銅産業のチリ化や農地改革を進めた。1970年成立のアジェンデ社会主義政権には批判的であったが、これを打倒したピノチェト軍事政権に対しても民主主義と人権擁護の立場から対決姿勢をしだいに明らかにした。

[乗 浩子]

『E・フレイ・モンタルバ著、鹿島平和研究所訳『ラテンアメリカの運命』(1969・鹿島研究所出版会)』

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