フレンチパラドックス(読み)ふれんちぱらどっくす(英語表記)French paradox

デジタル大辞泉 「フレンチパラドックス」の意味・読み・例文・類語

フレンチ‐パラドックス(French paradox)

多量の動物性脂肪を摂取する食生活を続けると心筋梗塞こうそくにかかりやすいが、世界でも有数の動物性脂肪の消費国のフランスには、心筋梗塞になる人が少ないという逆説赤ワインの予防効果が提唱されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「フレンチパラドックス」の解説

フレンチパラドックス

赤ワインが健康に良いとする説(フランス人の逆説)。1992年S.レヌー(仏)が学術論文に「疫学調査によると、乳脂肪消費量が多いと心臓病死亡率が高くなるが、フランスは消費量が多いのに死亡率が低い。その理由は赤ワインの消費量が多いから」と発表したのがきっかけで空前の赤ワインブームを引き起こした。赤ブドウの皮に含まれる色素(アントシアニン;ポリフェノール一種)が虚血性心疾患や動脈硬化などの予防に効果があると期待されている。以来、同様の色素を含むブルーベリーザクロ赤米などが大人気となる。

(的場輝佳 関西福祉科学大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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