フローリス[一族](読み)フローリス

百科事典マイペディア 「フローリス[一族]」の意味・わかりやすい解説

フローリス[一族]【フローリス】

フランドルの芸術家一族。建築家,彫刻家コルネリスCornelis Floris〔1514ころ-1575〕はアントワープの市庁舎などを設計。〈フローリス様式〉と呼ばれる,グロテスク風の巻軸装飾や,そりのある破風線を用いた建築装飾を編み出した。コルネリスの弟で画家のフランスFrans Floris〔1516ころ-1570〕は,1542年―1547年イタリアに遊学ミケランジェロの影響を強く受け,フランドルにおけるイタリア様式,〈ロマニスム〉を代表する画家の一人となった。
→関連項目フランドル美術

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android