ブッダガヤの大菩提寺(読み)ブッダガヤのだいぼだいじ

世界遺産詳解 「ブッダガヤの大菩提寺」の解説

ブッダガヤのだいぼだいじ【ブッダガヤの大菩提寺】

2002年に登録された世界遺産(文化遺産)で、インド北東部ビハール州ガヤー市の南、リラージャーン川の西岸にある。釈迦が悟りを開いたと伝えられるところで、仏教四大聖地のなかでも重要とされる場所となっている。大菩提寺(大精舎、マハーボーディ)の創建は、5~6世紀のグプタ朝時代とされるが、現在の建物は、19世紀後半にビルマ(現ミャンマー)の仏教徒によって再建されたもの。ここには、高さ約50mの大塔を持つ本堂と、大塔裏に釈迦が瞑想の場を記すために、仏教の保護者だったアショーカ王が寄贈したとされる石の台座(金剛宝座)、大塔裏に新たに植えられた菩提樹(ピッパラ樹)、釈迦が沐浴をしたとされる蓮池などが残されている。こうした、釈迦が成道したという仏教の聖地であることが評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はMahabodhi Temple Complex at Bodh Gaya

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android