ブライト(Gregory Breit)(読み)ぶらいと(英語表記)Gregory Breit

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ブライト(Gregory Breit)
ぶらいと
Gregory Breit
(1899―1981)

アメリカの物理学者ニューヨークウィスコンシンエールの各大学教授を歴任した。1925年、電離層の研究に対しての有力な手段となったパルス変調法をチューブMerle A. Tuve(1901―1982)らとともに考案し、さらに陽イオン加速用の電源として使用するためのテスラ・コイルの開発に取り組んだ。1929年には二電子系の相対論的な波動方程式に近似するブライト方程式を提出した。さらに原子核物理学の研究を進め、1937年複合核の仮想的なエネルギー準位共鳴を考える共鳴公式をウィグナーと独立に発表した(ブライト‐ウィグナーの公式)。

[小林武信]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android