デジタル大辞泉 「ブラックボックス」の意味・読み・例文・類語 ブラック‐ボックス(black box) 1 機能は知られているが、内部構造が不明の装置やシステム。電子回路などで、内部構造を問題にせずに入力と出力、原因と結果だけを扱う場合の、その過程や回路・装置。⇔ホワイトボックス。2 転じて、処理過程が部外者には不明な仕組みや機構。また、他人が簡単には真似のできない専門的な技術領域。「原価計算は複雑な要素が絡み合ってブラックボックスと化している」3 航空機のフライトレコーダーやボイスレコーダーのこと。また、そのような装置を保管するための、耐震・耐熱性のある箱のこと。[補説]書名別項。→ブラックボックス ブラックボックス[書名] 砂川文次の小説。令和3年(2021)発表。第166回芥川賞受賞。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ブラックボックス」の意味・読み・例文・類語 ブラック‐ボックス 〘 名詞 〙 ( [英語] black box )① コンピュータで入力、出力信号の形式、状態などが明らかにされていて、動作原理などの内容が明らかにされていない装置。〔流通革命(1962)〕② 航空機の飛行記録装置とボイスレコーダーを収めた堅牢な箱。③ 一般に、内部が明らかでないものをさしていう。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「ブラックボックス」の意味・わかりやすい解説 ブラックボックスblack box 暗箱と訳す場合もある。制御工学では,加えた入力に対して出力は観測されるが,入力と出力の間の因果関係が正確には表現されていない制御対象をいう。なお,不明確かあるいはあまりにも複雑な対象を制御する場合,それをブラックボックスとみなし,それに適当な入力を加えたときの出力の測定データから入出力関係を導き出し(このことをシステム同定という),この関係に基づいて制御系を設計することが行われる。はじめ制御工学の分野で使われ出したが,現在では,内部の構成や動作原理が不明確な機器を比喩的に表現する際にも使われている。執筆者:有本 卓 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ASCII.jpデジタル用語辞典 「ブラックボックス」の解説 ブラックボックス 「中身がわからない不気味なもの」が語義で、コンピューターの世界ではハードウェアやソフトウェアの内部構造やしくみがわからなくても扱える、装置やプログラムのこと。医療の分野でも、中身(病気の原因)がわからなくても問診などから状況を判断して結論づけることを指す。 出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
デジタル大辞泉プラス 「ブラックボックス」の解説 ブラックボックス 米国の作家マイクル・コナリーのミステリー小説(2012)。原題《The Black Box》。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報