日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ブランデス(Heinrich Wilhelm Brandes)
ぶらんです
Heinrich Wilhelm Brandes
(1777―1834)
ドイツの数学者、気象学者。グローデンの生まれ。1811年ブレスラウ大学教授となり、1826年ライプツィヒ大学に転じた。ブレスラウ大学時代に発表した『天気学研究』Beiträge zur Witterungskunde(1820)のなかに、世界最初の天気図を描いて掲載した。当時は通信が発達していなかったから、その日の新しい天気図ではなく、図書館にそれまで死蔵されていた1783年の気象観測記録による毎日の天気図であった。この記録は、ババリア侯テオドルKarl Theodor(1724―1799)によって組織されたパラチナ気象学会が、ヨーロッパ各地でほぼ規格を統一して行った観測結果であった。
[根本順吉]
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