ブリリアント・カット(読み)ブリリアントカット(英語表記)brilliant cut

百科事典マイペディア 「ブリリアント・カット」の意味・わかりやすい解説

ブリリアント・カット

宝石カット名称。面の数の多いファセット・カット一群方式。17世紀の末ごろ考案され,現在ではラウンドブリリアントといわれるカットが一般的。これはふつう高さが直径の約60%になるようにカットされ,一番大きな上の面(テーブル面)以外に普通57の面を作る。そのほかエメラルド・カットやバケット,マーキーズなどのブリリアント・カットがある。
→関連項目ダイヤモンド宝石

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブリリアント・カット」の意味・わかりやすい解説

ブリリアント・カット
brilliant cut

ダイヤモンドの彫形 (カット) の代表的様式。ダイヤモンドの屈折率からみて,光の全反射と光の分散の点で理想的な面の関係になるように角度が決められている。ダイヤモンドのほか無色の宝石のカットにも広く用いられる。 17世紀末にベネチアペルッツィが考案した。初めいちばん幅の広いガードルは円でなかったが,研磨技術が進むにつれて円形になり,現在の 58面に落ち着いた。そのうち,ガードルの上に 33面,下に 25面が刻まれ,33面から成るクラウンの表面はガードルの面に対して約 35°,25面から成るパビリオンの表面は約 41°の角度をなしている。ブリリアント・カットの特徴は,四角形や長方形以外の形の組合せからできている点である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android