ブルートゥス(Decimus Junius Brutus Albinus)(読み)ぶるーとぅす(英語表記)Decimus Junius Brutus Albinus

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ブルートゥス(Decimus Junius Brutus Albinus)
ぶるーとぅす
Decimus Junius Brutus Albinus
(前81ころ―前43)

古代ローマ、共和政末期の政治家、将軍。父親は紀元前77年のコンスル(執政官)。ポストゥミウス・アルビヌス養子となる。ガリア戦争で、カエサルの忠実な武将、とくに艦隊司令として活躍し、内乱ではマッシリアの陣の海戦で功をあげたのち、ガリア・トランサルピナの長官に任ぜられ、オクタウィアヌスに次ぐカエサルの後継者に定められたが、前44年3月15日のカエサル暗殺に加担した。前44年末からムティナアントニウスに包囲されたが、前43年4月21日救援され、マルクス・ブルートゥスと連絡をとろうとしてマケドニアへの逃走の途中、一ケルト人に捕らわれ、アントニウスの命令により殺された。

[長谷川博隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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