ブレーディヒ(読み)ぶれーでぃひ(英語表記)Georg Bredig

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブレーディヒ」の意味・わかりやすい解説

ブレーディヒ
ぶれーでぃひ
Georg Bredig
(1868―1944)

ドイツの化学者。電気分解によるコロイド製法(ブレーディヒ法)を考案した。ポーランドのグロガウ(グログフ)に生まれる。リービヒ助手をつとめ、ハイデルベルクチューリヒの各大学を経て、1911年カールスルーエ大学教授に就任。1894年弱塩基の解離を研究し、両性電解質溶液中の両性イオンの存在を示唆した。1899年白金の触媒作用の研究を始め、1900年水中放電によりコロイド状白金をつくる方法をみいだした。その後多くのコロイド状金属を製造してその触媒作用を研究した。1933年ナチスに追われ、アメリカに亡命した。

[矢木哲雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android