プエルト-リコのラ-フォルタレサとサン-ファン国定史跡(読み)プエルトリコのラフォルタレサとサンファンこくていしせき

世界遺産詳解 の解説

プエルトリコのラフォルタレサとサンファンこくていしせき【プエルト-リコのラ-フォルタレサとサン-ファン国定史跡】

1983年に登録されたアメリカの世界遺産(文化遺産)で、カリブ海北東に位置する島、アメリカ自由連合州のプエルト・リコにある。この島は、1493年にコロンブスによって発見され、その首都であるサン・ファン(スペイン語で「聖ヨハネ」という意味)は、スペイン人のポンセ・デ・レオンが16世紀に総督として創建した町で、史跡はサン・ファン北西部に位置する。旧総督公邸の要塞、ラ・フォルタレサは、1530年に建設が始まった。しかしヨーロッパと中南米を結ぶ、軍事的にも重要な位置を占めていたプエルト・リコは、海賊や他国の攻撃対象になり、ラ・フォルタレサは海への備えが甘かったことから、海面から40mの高さでそびえ立つ堅牢なエル・モロ要塞が築かれた。エル・モロ要塞の地下道には約4500人の市民が避難できたといわれる。こうした歴史的例証を残すため、世界遺産に登録された。◇英名はLa Fortaleza and San Juan National Historic Site in Puerto Rico。プエルト・リコは、スペイン語で「豊かな港」という意味。

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android