日本大百科全書(ニッポニカ) 「プサメティコス(1世)」の意味・わかりやすい解説 プサメティコス(1世)ぷさめてぃこすPsammetichus Ⅰ 生没年不詳。古代エジプト第26王朝の初代の王(在位前663~前610)。デルタ地帯のサイスの領主であった彼は、外国人傭兵(ようへい)隊を用いてヌビア人の王朝(第25王朝)を倒してエジプト人の王朝を建てた。国粋主義を高揚し、とくに古王国時代の荒れたピラミッド、墓、神殿の復旧に努力した。彼のあとに続く諸王も初代王の意志を引き継ぎ、「サイス時代」とよばれる文化復興の時代をつくった。アフリカ周航事業のネコ王は彼の子。[酒井傳六] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例