プリム祭(読み)プリムさい(英語表記)Purim

翻訳|Purim

改訂新版 世界大百科事典 「プリム祭」の意味・わかりやすい解説

プリム祭 (プリムさい)
Purim

ユダヤ教祭日ユダヤ暦のアダル月(太陽暦の2月から3月)14日と15日に祝う。この日,ユダヤ教徒はシナゴーグに集まり,旧約聖書の《エステル記》の朗読を聞きながら,ユダヤ人を滅ぼそうとしたペルシアの高官ハマンを呪い,ハマンの悪計からユダヤ人を救った王妃エステルとその養父モルデカイをたたえる。祭日の名称プリムは,ハマンが投げたくじが,アッカド語プルと呼ばれたことによる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のプリム祭の言及

【エステル】より

…さらに,エステルの願いによって王はユダヤ人がその敵を滅ぼすことを許し,アダルの月の13日にこの復讐が決行され,そしてこの日が安息と祝いの日として定められた。ユダヤ教の〈プリム祭〉の起源がそれである。【西村 俊昭】。…

【ユダヤ教】より

ハヌカ祭(キスレウ月25日~テベト月2日)――前164年のエルサレム神殿奪回の記念。プリム祭(アダル月14~15日)――エステルがユダヤ人を救った伝承の記念。過越の祭(ニサン月15~21日)――エジプト脱出の記念。…

※「プリム祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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