プリンス・ハラルド海岸(読み)ぷりんすはらるどかいがん(英語表記)Prince Harald Coast

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プリンス・ハラルド海岸」の意味・わかりやすい解説

プリンス・ハラルド海岸
ぷりんすはらるどかいがん
Prince Harald Coast

南極クイーン・モード・ランドの東経34度から40度にかけての海岸。東部にはリュツォ・ホルム湾が南入し、湾の西部にはリーセル・ラルセン半島Riiser-Larsen Peninsulaが北に延び、西はプリンセス・ラグンヒルド海岸Princess Ragnhild Coastに接する。1937年2月4日にノルウェーのラルス・クリステンセン隊が水上機偵察により発見し、ノルウェーの皇孫の名を冠した。ノルウェー語名プリンス・ハーラル海岸Prins Harald Kyst。日本隊が初めて上陸し、1957年(昭和32)1月に昭和基地をリュツォ・ホルム湾東岸の東オングル島に開設した。この海岸の東部には露岩が点在し、リュツォ・ホルム湾奥に白瀬氷河が注ぐ。西部は棚氷(たなごおり)で露岩はない。日本は東経39度35分付近から南へ延びる海岸を1964年宗谷海岸と命名した。

[楠 宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android