プロドロモス(英語表記)Prodromos, Theodōros

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロドロモス」の意味・わかりやすい解説

プロドロモス
Prodromos, Theodōros

ビザンチン詩人散文作家。 12世紀の文芸復興期の代表的作家の一人。伝未詳。コンスタンチノープルで教師をしていたともいわれる。代表作は恋愛物語詩『ロダンテとドシクレス』 Ta kata Rodanthēr kai Dosiklea (9巻) ,風刺的劇詩『猫とねずみの戦争』 Katomyomachia。そのほか韻文ではエピグラム天体や歴史を歌った詩など多数の作品があり,詩形は 12音節詩。散文では文芸や哲学に関するルキアノスばりの対話や文法書,聖歌の注解などがある。なおプトコプロドロモスの名で伝わる口語一連の詩が,プロドロモスの手になるものか否かははっきりしない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android