プロピュロン(英語表記)propylon; propylaea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロピュロン」の意味・わかりやすい解説

プロピュロン
propylon; propylaea

古代ギリシアの神域,宮殿,公共建造物のモニュメンタルな前門をさす。プロピュライアとも呼ばれる。クレタ=ミケーネ時代やトロイにすでに存在した。一般に3つの入口を有していたが,ギリシアの古典時代には神殿の入口に壮麗な列柱門を形成した。特に有名なのはアテネアクロポリスのもので,前 438~432年にムネシクレスによって造られたと考えられている (→アクロポリス ) 。ドーリス様式で,内部にはイオニア式の列柱がある。近代のものではベルリンブランデンブルク門 (1789~94) や L.クレンツェによるミュンヘンのプロピュロン (1862) などが知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android