プロベナゾール

化学辞典 第2版 「プロベナゾール」の解説

プロベナゾール
プロベナゾール
probenazole

3-allyloxy-1,2-benzisothiazole 1,1-dioxide.C10H9NO3S(223.25).オリゼメートともいう.サッカリン塩化チオニルを反応させ,3-クロロ-1,2-ベンゾイソチアゾール1,1-ジオキシドとし,ついで塩基の存在下でアリルアルコールと反応させると得られる.無色結晶.融点138~139 ℃.水溶解度約150 mg L-1(20 ℃).アセトンクロロホルムに可溶.プロベナゾールはそれ自体の殺菌活性は弱いが,イネ病原菌に対する全身獲得抵抗性を誘導することで殺菌活性を示す.イネのイモチ病防除剤として用いられる.LD50 2030 mg/kg(ラット経口).[CAS 27605-76-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「プロベナゾール」の意味・わかりやすい解説

プロベナゾール

農業用殺菌剤の一種。イネのいもち病白葉枯病,もみ枯れ細菌病に効く。薬剤自体には直接的な殺菌作用はないが,これで処理したイネに病原菌に対する抵抗性が誘導される。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android