プロボノ(読み)ぷろぼの(その他表記)pro bono

翻訳|pro bono

デジタル大辞泉 「プロボノ」の意味・読み・例文・類語

プロ‐ボノ(pro bono)

ラテン語の、pro bono publico(公益のために)の略》職務上の専門知識・技術を生かして行う社会奉仕活動プロボノワーク
[補説]1908年に米国弁護士会(ABA)が弁護士の奉仕活動を奨励したことから、長く法曹界で行われてきた。現在ではさまざまな業種に活動が広がっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プロボノ」の意味・わかりやすい解説

プロボノ
ぷろぼの
pro bono

職務上の専門的な知識や経験、技能を、社会貢献のために無償もしくはわずかな報酬で提供するボランティア活動。ラテン語のpro bono publico(公益のために)の略。1908年にアメリカ法曹協会(ABA:American Bar Association)がその倫理規範中に弁護士の奉仕活動を規定し、低所得者向けにはじめた無料の法律相談を源流としている。現在では法曹界のみならず、医師、メディア関係者、デザイナープログラマーなど、さまざまな分野の専門家がプロボノに携わるようになっている。活動を希望する専門家と、専門的なノウハウを必要としている民間団体などを結びつける非営利組織が、相談や助言を行いながらサポートし、効率的に運用されている。

 日本では2011年(平成23)に発生した東日本大震災に際し、医療や看護、社会福祉、輸送、建築など多くの分野で専門家や組織による支援が行われたことで広く注目を集め、プロボノ関連団体が数多くつくられた。情報通信技術の分野では、情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP:information Support pro bono Platform)が技術者中心に結成され、情報ギャップの解消、情報環境の復旧支援とともに、被災体験を未来継承、応用するための活動も行っている。

[編集部]

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人事労務用語辞典 「プロボノ」の解説

プロボノ

「プロボノ」とは、ラテン語の“pro bono publico”(公共善のために)の略で、社会人が仕事を通じて培った知識やスキル、経験を活用して社会貢献するボランティア活動全般を指す言葉です。米国や英国の弁護士が始めた無料の法律相談が発端となって、他分野へ波及。近年は、企業が社員のプロボノ活動を組織的に後押しする動きも見られ、資金力や組織力に乏しいNPO(民間非営利団体)に、自社の人材を提供するといった形で実践の場が広がっています。
(2011/5/9掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

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