ヘキサメチルリン酸トリアミド(読み)ヘキサメチルリンサントリアミド

化学辞典 第2版 の解説

ヘキサメチルリン酸トリアミド
ヘキサメチルリンサントリアミド
hexamethylphosphoric triamide

C6H18N3OP(179.20).[(CH3)2N]3P=O.略称HMPA.ジメチルアミンとオキシ塩化リンとの反応で得られる.アミン臭を有する液体.融点7 ℃,沸点233 ℃,94~96 ℃(799 Pa).1.029.1.458.誘電率ε 30(20 ℃).水,飽和炭化水素以外のほとんどの有機溶媒に可溶.有機溶媒として,とくにカルボアニオンを安定化させる特徴をもつ溶媒として広く用いられる.塩基性中性では安定であるが,酸性では不安定で容易に分解する.発がん性があるので,取り扱いは注意が必要である.LD50 2650 mg/kg(ラット経口).[CAS 680-31-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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