ヘゲシップス(英語表記)Hegesippus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘゲシップス」の意味・わかりやすい解説

ヘゲシップス
Hegesippus

ユダヤの F.ヨセフスの『ユダヤ戦争』のラテン語訳者。4世紀以降在世。キリスト教徒であることは確実。ヨセフスの『ユダヤ古代文化』や他のローマ史家の著作もつけ加え,創作部分もある。内容的に4世紀以前の著作ではありえない。この人物については,アンブロシウスと同一視する説もあるが不詳で,この名もヨセフスの変形,または2世紀の教会史家ヘゲシップスに帰せられたためといわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android