翻訳|head
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南アフリカ共和国のカラード(混血)女性作家。富裕な家庭に生まれたが精神障害を起こして自宅監禁にあった白人女性と、その家で所有していた競走馬の黒人馬丁との間に生まれた。アパルトヘイト体制下の南ア白人社会では、白人と黒人との性交は許されない。そのため両親は即座にヘッドを里子に出す。のちミッション・スクールの校長から出生の秘密を告げられ衝撃を受けた。1955年教員資格を取り、小学校で教えた。このころ、魂の救済を求めて図書館に入り浸り、仏教とヒンズー教の虜(とりこ)となった。59年ジャーナリズムの世界に入り、60年ジャーナリストと結婚。64年心の癒(いや)せる自由な場所を求めて、ボツワナのセロウェに移住し小学校で教えた。66年から69年までの干ばつの期間と、その後1年間の精神科病院での療養生活以外はセロウェに定住。79年にやっとボツワナの市民権を与えられた。作品に、自伝的小説『雨雲が集まる時』(1969)、『マル』(1971)、『力の問題』(1974)、短編集『宝物収集家――ボツワナの村の物語』(1977)、ボツワナの歴史に取材した『セロウェ――雨風の村』(1981)と『魅惑の十字路――アフリカのサガ』(1984)があり、死後短編集『やさしさと力の物語』(1989)、自伝『女ひとり』(1990)、書簡集『帰属のジェスチャー』(1991)が出版され、とくに女性層の人気が高い。セロウェでアフリカの伝統文化に触れて、出自不明だった自らのアイデンティティを確認できた。その意味でセロウェは彼女の病める魂の救済の場となった。
[土屋 哲]
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