ヘマグルチニン(その他表記)hemagglutinin

デジタル大辞泉 「ヘマグルチニン」の意味・読み・例文・類語

ヘマグルチニン(hemagglutinin)

ウイルス表面に存在する糖たんぱく質の一つ。赤血球を凝集させる作用を持つ。インフルエンザウイルスでは、宿主細胞の表面にあるシアル酸を含む糖鎖と結合し、ウイルスを細胞内に侵入させる役割を果たす。赤血球凝集素HA(hemagglutinating)。
[補説]ヘマグルチニンによって宿主細胞に侵入し、増殖したインフルエンザウイルスは、ノイラミニダーゼという酵素によって宿主細胞から遊離し、他の細胞に感染を広げていく。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android