ヘマトポルフィリン

化学辞典 第2版 「ヘマトポルフィリン」の解説

ヘマトポルフィリン
ヘマトポルフィリン
hematoporphyrin

C34H38N4O6(598.69).ポルフィリンの誘導体ヘミンを,酢酸と臭化水素で処理し,鉄を除くと得られる.天然には,シトクロムcc1 などのヘム部に存在する.深赤色の固体.λmax 499,535,565,615 nm(0.1 mol dm-3 水酸化ナトリウム).水に不溶,エタノール可溶.還元するとメソポルフィリンになり,酸化すると2分子の2-(1-ヒドロキシエチル)-3-メチルマレイミドを生じる.抗鎮静剤.[CAS 14459-29-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android