ヘラクレスの塔(読み)ヘラクレスノトウ

デジタル大辞泉 「ヘラクレスの塔」の意味・読み・例文・類語

ヘラクレス‐の‐とう〔‐タフ〕【ヘラクレスの塔】

Torre de Hérculesスペイン北西部、ガリシア州の港湾都市ラ‐コルーニャにある灯台。2世紀に古代ローマ人が建造。18世紀に改築されて現在の姿になった。今も使用されている最古の灯台として知られる。2009年、世界遺産文化遺産)に登録された。エルクレスの塔。

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百科事典マイペディア 「ヘラクレスの塔」の意味・わかりやすい解説

ヘラクレスの塔【ヘラクレスのとう】

スペイン北西部のラ・コルニャにあるローマ建築の灯台。ヘラクレスの塔はアレクサンドリアの大灯台をモデルにつくられたと考えられている。長い間放置されていたが,18世紀に海洋貿易が活発になってきたため改修された,世界唯一のローマ時代からの灯台。高さ55mの塔は,海抜57mの岬に立ち,今も現役の灯台として大西洋航海の安全に利用されている。2009年世界文化遺産に登録。

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世界遺産詳解 「ヘラクレスの塔」の解説

ヘラクレスのとう【ヘラクレスの塔】

2009年に登録されたスペインの世界遺産(文化遺産)で、同国北西部、ガリシア州ラ・コルーニャ県に位置するローマ時代の灯台。2世紀頃建造された世界最古の灯台で、今も現役の灯台として利用されている。高さ55mの石造りで、高さ57mの岩盤上に建つ。1791年、海軍技師ウスタキオ・ジャンニーニによって改築された。◇英名はTower of Hercules

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世界大百科事典(旧版)内のヘラクレスの塔の言及

【ラ・コルニャ】より

…人口23万1721(1981)。ローマ時代の灯台(ヘラクレスの塔)設置にみられるように港町として栄え,現在もスペイン最北西端の商・漁港で国内・外洋航路の基地。造船,魚の加工業がある。…

※「ヘラクレスの塔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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