ヘリサイト構造(読み)ヘリサイトこうぞう(英語表記)helicitic

岩石学辞典 「ヘリサイト構造」の解説

ヘリサイト構造

変成岩の斑状変晶の中に包有物が封入されたことが原因で形成されたもの.包有物の模様は結晶の中で面状や曲線状などを示し,周囲の斑状変晶鉱物よりも古く斑状変晶の形成前の配列を保持している.厳密には半対象的でS字型の形の包有物がポイキロブラスティックの結晶の中に形成されたもの[Weinschenk : 1902, Backström : 1918, Barker : 1990].後に形成された結晶,特に斑状変晶の中に既存片理や層理の模様を示す包有物の縞がある組織で,斑状変晶の中の模様はSi(内部)と岩石の新しく面的な模様のSe(外部)がある[Bowes : 1989].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android