日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ベック(Aleksandr Al'fredovich Bek)べっくАлександр Альфредович Бек/Aleksandr Al'fredovich Bek(1903―1972) ソ連の小説家。1941年のモスクワ防衛戦を描いた『ウォロコラムスク街道』(1943~44)で有名になり、その後は戦記物や、工業技術面に題材をとったドキュメンタルな伝記的ジャンルで新境地を開いた。夫人ロイコとの共作『若人たち』(1954)、長編『ベレシコフの生涯』(1956)などがあり、スターリン時代を告発した長編『新しい任務』(1972)は国外で発表されたものである。[江川 卓] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例