ベナン湾(読み)ベナンわん(英語表記)Bight of Benin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベナン湾」の意味・わかりやすい解説

ベナン湾
ベナンわん
Bight of Benin

大西洋ギニア湾支湾。アフリカ大陸西海岸,ガーナのセントポール岬からナイジェリアのニジェール川河口までの海域をさす。沿岸にはトーゴのロメ,ベナンのコトヌー,ナイジェリアのラゴスなどの港湾都市がある。 16~19世紀半ばには沿岸港湾都市を基地として奴隷貿易が行なわれ,1830年代からはパーム油,パーム核,カカオなどの輸出がこれに代わった。 1950年代にはニジェール川河口デルタと大陸棚に石油が発見され,ナイジェリアの主要輸出品となっている。ガーナのアクラエルミナケープコーストセコンディタコラディなどには,植民地時代に建設された城塞が点在,1979年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android