ベネチア商人(読み)べねちあしょうにん

世界大百科事典(旧版)内のベネチア商人の言及

【イスタンブール】より

… コンスタンティノープルを訪れる外国商人は高額の関税に加えて,取扱商品,滞在条件について厳しい規制に服したが,その弛緩の端緒となったのは,1082年アレクシオス1世がノルマン人に対抗するため,艦隊援助を受ける代償としてベネチアに与えた経済的特権である。ベネチア商人はその結果,コンスタンティノープルを含むビザンティン帝国の全港湾で,租税を納めずに,あらゆる商品を自由に扱うことができるようになったうえ,コンスタンティノープルの金角湾岸に多数の仕事場と三つの上陸地点を含む特別の居住区を与えられ,この先例は1111年にはピサ,55年にはジェノバの追随するところとなった。彼らの経済的独占に対する首都民の怒りは,しばしば暴動化した。…

※「ベネチア商人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android