ベネチア湾(読み)べねちあわん(英語表記)Golfo di Venezia

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベネチア湾」の意味・わかりやすい解説

ベネチア湾
べねちあわん
Golfo di Venezia

アドリア海最北部の湾。イタリアポー川デルタ三角州)とスロベニアクロアチアイストラ半島とに囲まれる海域。ポー川、アディジェ川タリアメント川など多く河川が流れ込むため、塩分濃度はきわめて低い。またそれらの河川のデルタやラグーナ潟湖(せきこ))が豊富に存在するため、海岸線は独特な景観をなす。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のベネチア湾の言及

【アドリア海】より

…メッシナ海峡が激しい潮流を伴うため,この海域は古来ローマと東地中海地域とを結ぶルートとして重要視された。とくに11世紀以降はベネチア共和国が制海権を獲得し,東方貿易の舞台としてにぎわい,ベネチア湾と呼ばれたこともあったが,インド航路発見とともに重要性が薄れた。ベネチア没落以後は,トリエステを軍港とするオーストリア帝国が主導権を握り,トルコ帝国とにらみ合った。…

※「ベネチア湾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android