ベベツ(読み)べべつ

日本歴史地名大系 「ベベツ」の解説

ベベツ
べべつ

漢字表記地名「辺別」のもとになったアイヌ語に由来する地名。「ヘヽツ」(文化六年「蝦夷地図」国文学研究資料館史料館蔵)、「ペペツ」(蝦夷全図)、「ヘヾツブト」(山川地理取調図)などと記される。「丁巳日誌」(再石狩日誌)に「此処右の方ヒエ、左りの方ベヽツなり。其川筋大抵同じ位なれども、少しヘヽツの方大きく成て見ゆ。また此川すじ此処までもヘヽツと云が故に、本川はヘヽツと唱居り、ヒエは支流となし置こと也」「むかし此処には土人等多く居候よし。今は一軒もなし(中略)此辺トレフ多きが故に、チクヘツ川すじの婆等トレフ取に来りて滞留する由にて、丸小屋の跡有」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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