ベルナルド

朝日日本歴史人物事典 「ベルナルド」の解説

ベルナルド

没年:1557.1(1557.1)
生年:生年不詳
鹿児島のベルナルドと呼ばれ,日本人最初のヨーロッパ留学生。薩摩出身。ザビエルの鹿児島における最初のキリシタンのひとりで,平戸,山口,京都への旅にも同行した。ザビエルは離日に当たり,ベルナルドと山口のマテオを渡欧させるためインドに同伴,マテオはゴアで病死し,ベルナルドは1553(天文22)年リスボンに到着,日本人として初めてヨーロッパの土を踏んだ。リスボンでイエズス会に入会,55年にはローマを訪れイエズス会総長に面会した。その後もポルトガルのコインブラ大で勉学中,惜しくも57年に病死した。同地に墓碑が残る。<参考文献>河野純徳『聖フランシスコザビエル全生涯』

(片岡千鶴子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ベルナルド」の解説

ベルナルド

?-1557 戦国時代のキリシタン。
日本人最初のヨーロッパ留学生。天文(てんぶん)18年(1549)生地鹿児島でザビエルから洗礼うけ,平戸,山口,京都へ同行。20年ザビエルとゴアにわたり,22年リスボンでイエズス会に入会。ローマ法王庁でイエズス会総長にあい,ポルトガルのコインブラ大で勉強中,弘治(こうじ)3年1月病死した。通称は鹿児島のベルナルド。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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