ベールキン物語(読み)ベールキンものがたり(英語表記)Povesti pokoinogo Ivana Petrovicha Belkina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベールキン物語」の意味・わかりやすい解説

ベールキン物語
ベールキンものがたり
Povesti pokoinogo Ivana Petrovicha Belkina

ロシアの詩人アレクサンドル・プーシキンの短編集。1831年作。独立した五つの短編小説,『吹雪』Metel',『百姓令嬢』Baryshnya-krest'yanka,『その一発』Vystrel,『棺桶屋』Grobovshchk,『駅長』Stantsionnyi smotritel'からなる。これらはいずれもロシア・リアリズム小説の先駆的作品であり,そこに描かれた題材人物はのちの作家たちの創作に深い影響を与え,またその散文のすばらしさはのちの手本となっている。

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