ペッペルマン(英語表記)Pöppelmann, Matthäus Daniel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペッペルマン」の意味・わかりやすい解説

ペッペルマン
Pöppelmann, Matthäus Daniel

[生]1662.5.3. ヘルフォード
[没]1736.1.17. ドレスデン
ドイツ建築家。ドレスデンで活躍。最初は彫刻家であったが,1705年ザクセン選帝侯に仕え,宮殿の建築に従事フリードリヒ・アウグスト1世の命を受けて,ローマで C.フォンタナウィーンで J.ヒルデブラントの建築を学び,その成果がツウィンガー祭典広場 (ドレスデン) として結実。ドイツ・バロック建築の最高傑作として知られる。ドレスデンの日本宮殿 (1715~17) ,ピルニッツ宮殿 (20~32) なども手がけた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペッペルマン」の意味・わかりやすい解説

ペッペルマン
ぺっぺるまん
Matthäus Daniel Pöppelmann
(1662―1736)

ドイツの建築家。ヘルフォルトに生まれ、ドレスデンで死去。1686年ザクセン選帝侯に仕え、1718年ザルツブルク、ウィーン、ローマおよびパリに研究旅行後、ドレスデンのアウグスト2世(強健王)の宮廷で首席建築家となり、バロック風の壮麗な宮殿造営に従事した。現存する建築プランによれば、彼の基本形式は最初はイタリア風、のちにフランス趣味がみられるが、代表作ツビンガー(宮殿内庭。1711~28)その他には、当時流行のシナ趣味も反映している。

[野村太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ペッペルマン」の意味・わかりやすい解説

ペッペルマン

ドイツの建築家。おもにドレスデンで活躍し,1705年にザクセン選帝侯の宮廷建築家となる。ドレスデンの宮殿の一部として建てたツウィンガー宮(1711年―1722年)はドイツ後期バロックの世俗建築を代表するものの一つ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android