ペルー音楽(読み)ペルーおんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペルー音楽」の意味・わかりやすい解説

ペルー音楽
ペルーおんがく

16世紀のスペイン人侵略以前のインカの伝統を伝え,スペイン音楽に影響されたもので,儀式用,舞踊用および個人歌がある。弦楽器の多くはヨーロッパ系であるが,管楽器などは先住民族インディオ系統であり,竪琴のアルバ,ギタラ,ビオリン,パンパイプのアンタラマラカスの一種チルチルなどを用いる。民俗音楽では,ヤラビという抒情的な歌のほか,ウアイニョやカチュアなど舞踊を伴った音楽がある。インディオとスペインの混血の人々の音楽として,マリネラやバルスクリオーリョも知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android