ホウ素族元素(読み)ホウそぞくげんそ(英語表記)boron group element

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホウ素族元素」の意味・わかりやすい解説

ホウ素族元素
ホウそぞくげんそ
boron group element

周期表 13族のホウ素アルミニウムガリウムインジウムタリウムの5元素をいう。ホウ素を除く4元素は化学的によく類似した性質を示すが,ホウ素はむしろ 14族であるケイ素に類似しているのが特徴である。いずれも地殻に広く分散して存在し,地球化学的性質を示すが,ガリウム,インジウム,タリウムは希元素である。ホウ素は半金属ほかはすべて金属元素で3価が安定原子価であるが,タリウムのみ1価を示すことがある。ガリウム,インジウム,タリウムの融点はそれぞれ 30℃,156℃,204℃と低く,非常に軟らかい。いずれも半導体製造に利用されるほか,重要な非鉄金属である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホウ素族元素」の意味・わかりやすい解説

ホウ素族元素
ほうそぞくげんそ
boron family element

周期表第13族に属するホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウムの5元素の総称。ホウ素を除いたアルミニウム以下の4元素をアルミニウム族元素とよび、ホウ素を含めてホウ素‐アルミニウム族元素ということもある。

[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android