ホシシャク(読み)ほししゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホシシャク」の意味・わかりやすい解説

ホシシャク
ほししゃく / 星尺蛾
[学] Naxa seriaria

昆虫綱鱗翅(りんし)目シャクガ科に属するガ。はねの開張40~50ミリ。はねは丸みをもち、体とともに白い。前後翅とも亜外縁部と外縁に黒点を連ね、横脈上に黒紋があり、前翅には内横線にあたる部分に3個の黒紋がある。日本本土のほか、朝鮮半島、シベリア南東部、中国に分布する。成虫幼虫の食樹となっているイボタネズミモチの付近を昼間弱々しく飛翔(ひしょう)する。幼虫は夏に孵化(ふか)し、ゆっくりと成長して多数群がって糸を張り、中齢で越冬する。翌春、ふたたび葉を食べ5、6月に蛹化(ようか)する。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「ホシシャク」の解説

ホシシャク
学名:Naxa seriaria

種名 / ホシシャク
解説 / 昼間飛びます。
目名科名 / チョウ目|シャクガ科
体の大きさ / (前ばねの長さ)18~22mm
分布 / 北海道~九州
成虫出現期 / 4月、6~7月
幼虫の食べ物 / イボタ、ネズミモチ

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