ホットフラスコ法(読み)ホットフラスコホウ

化学辞典 第2版 「ホットフラスコ法」の解説

ホットフラスコ法
ホットフラスコホウ
hot flask method

ホットフラスコ燃焼ともいう.主として微量分析(0.1~1 mg)の領域で,塩素,臭素,ヨウ素フッ素硫黄などを定量するための有機化合物の燃焼法.1963年,W.J. Kirstenおよび共同研究者によって創案された方法であるが,1966年,M.E. Fernando-Pulleらは,フラスコの容量と形を改良し,微量分析領域のフッ素の定量を行っている.図(a)はヨウ素および硫黄分析用で,ヨウ素分析では吸収液に1 mol L-1 水酸化ナトリウムを用い,0.02 mol L-1 チオ硫酸ナトリウムでヨウ素滴定を行い,硫黄分析では臭素水を吸収液とし,硫化水素を発生させ,メチレンブルー反応による比色法で定量する.(b)は塩素および臭素分析用で,吸収液に0.1 mol L-1 水酸化ナトリウムおよび10% 過酸化水素を用い,電位差滴定法で定量する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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