ホミャコフ(英語表記)Khomyakov, Aleksei Stepanovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホミャコフ」の意味・わかりやすい解説

ホミャコフ
Khomyakov, Aleksei Stepanovich

[生]1804.5.13. モスクワ
[没]1860.10.5. イバノフスコエ
ロシアの詩人,哲学者。大地主で,モスクワ大学物理数学部卒業後,論文『古きものと新しきものについて』O starom i novom (1839) を書き,スラブ主義の哲学をロシアで初めて展開,1840年代の西欧派との論戦では,K.アクサーコフ,I.キレエフスキーとともにスラブ派の理論的支柱となった。歴史の推進力を宗教 (彼によれば真のキリスト教信仰としてのロシア正教) に見,それに基づく有機的な共同性を社会の理想とした。真の啓蒙は民族固有の文化の研究を前提とすると考え,民話の編纂にもたずさわった。また『曙』K zare (27) ,『霊感』 Vdokhnovenie (28) などロマン主義的な宗教的抒情詩も残している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android