ホルトフレーター(英語表記)Holtfreter, Johannes Friedrich Karl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホルトフレーター」の意味・わかりやすい解説

ホルトフレーター
Holtfreter, Johannes Friedrich Karl

[生]1901.1.9. ドイツ,リヒテンベルク
[没]1992.11.13. アメリカ合衆国ニューヨーク,ロチェスター
ドイツ生まれのアメリカ合衆国の生物学者。ロストクライプチヒフライブルクの各大学に学び,ハンス・シュペーマン師事。カイザー・ウィルヘルム研究所所員(1928),ミュンヘン大学教授(1933)などを経て,1948年以降はアメリカのロチェスター大学教授。1953年市民権を得る。形成体の誘導作用について研究。胚の原口背唇部以外の部分も,さらに成体の組織でさえ,誘導能を示す場合のあることを発見(1933,1934)。これは形成体の作用が物質を通じて行なわれ,この誘導物質がさまざまな組織に潜在する可能性を示唆するものであり,誘導物質の探求に対する関心の高まりを促すこととなった。このほか,細胞同士の親和性について研究し,形態形成においてそれが果たす役割を明らかにした(1956)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android