ホルムアミジン

化学辞典 第2版 「ホルムアミジン」の解説

ホルムアミジン
ホルムアミジン
formamidine

methanimidamide.CH4N2(44.06).H2N-CH=NH.オルトギ酸トリエチルと酢酸とを125~130 ℃ に加熱し,アンモニアで処理すると,ホルムアミジン酢酸塩が得られる.この化合物は塩としてのみ知られている.酢酸塩:C3H8N2O2(104.11).無色結晶.分解点162~164 ℃.保存が容易で,種々の反応にそのままホルムアミジンとして使用できる.種々の複素環化合物の合成原料として重要である.塩酸塩:CH5ClN2(80.51).潮解性結晶.融点80 ℃.水に易溶,エタノールに可溶.100 ℃ に加熱するとシアン化水素塩化アンモニウムに分解する.アルカリ水溶液を加熱するとアンモニアを発生して分解する.[CAS 463-52-5][CAS 3473-63-0:CH3COOH塩][CAS 6313-33-5:HCl塩]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android