ホワンチウ(読み)ほわんちう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホワンチウ」の意味・わかりやすい解説

ホワンチウ
ほわんちう / 黄酒

中国でつくられる穀物原料とする醸造酒の総称であるが、中国中部、北部でつくられる醸造酒をさすことが多い。糯米(もちごめ)、糯黍(もちきび)、糯粟(もちあわ)が主原料で、これを蒸し、冷却してから、仕込み水と麯子(きょくし)を混ぜ、発酵させ濾過(ろか)してつくる。製品はアルコール分9~17%、鮮黄色あるいは褐色を呈し、甘酸味が強い。その代表的な酒が紹興酒(シャオシンチウ)である。長年貯蔵した良酒を老酒(ラオチウ)という。産地により酒質に大差があり、福建黄酒、山東黄酒、山西黄酒などがある。

[秋山裕一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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