ベトナム北東部の石炭産地。トンキン湾北西部のアロン湾に面し,トンキン地方北東部の山地末端にあたる。鉱区は西部のドンチューから東部のケバオ島まで延長130km,幅6kmにわたり,炭層は厚さ50~100mに達する。良質の無煙炭の産出で知られ,熱量は6500~8000calで粘結性に富む。1865年中国人が露天掘りで採掘を始め,84年以来フランスが採掘権を握り,植民地時代の1937年には年産130万tにまで達した。ベトナム独立後はさらに増産が進んで,北ベトナム工業化の重要な基礎となった。露天掘りと坑道掘りにより採掘され,以前はホンゲイ港から積み出されたが,最近は北隣のカムファ港から積み出されるものが多い。年産約500万tに達し,国内の需要を満たすほか外国(主として共産圏)に輸出されるものも少なくない。日本は第2次大戦前,年平均75万tほどを輸入したが,現在も40万t前後を輸入し,コークス,カーバイドの生産用などにあてている。
執筆者:別技 篤彦
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