ホンホロト(読み)ほんほろと

日本歴史地名大系 「ホンホロト」の解説

ホンホロト
ほんほろと

漢字表記地名「奔幌戸」のもとになったアイヌ語に由来する地名。コタン名のほか河川名としても記録されている。ホロトに隣接し、当地一帯は近代に入り浜中村に、のち分立した後静しりしず村に包含された。仮名表記は「ホンホロト」(木村「蝦夷日記」、「蝦夷日誌」一編)のほか「ホンホロトウ」(「東蝦夷地場所大概書」、「戊午日誌」能都之也布誌、「行程記」)、「ポンホロトウ」(木村「蝦夷日記」)、「ポンプロト」(観国録)がある。能都之也布誌には語義について「其上に谷地沼の小さき有、よつて号るとかや」と記す。「東蝦夷地場所大概書」に「悪消場所」内の「海岸の地名」の一として「ホンホロトウ」がみえ木村蝦夷日記」に「ポンホロトウ右ヨリ出小川(寛政一一年六月二四日条)とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android